ハーブティーについて
<目次>
ハーブティーとは
身のまわりの薬草を用いて病を癒す植物療法は世界最古の自然療法であり、現在でも世界中で人々の健康と暮らしを支えています。
欧米では科学的な研究も行われ、先人の知恵の素晴らしさが日々明らかになりつつあります。メディカルハーブの特徴は、心身症や生活習慣病などの予防や症状の緩和に向いていることや、安心して用いることができる点にあります。
また、ハーブにはそれぞれのハーブがもつ働きとは別に、共通の作用として抗酸化作用(老化防止効果)があります。ハーブを毎日の暮らしの中で活用し、美容、健康に役立てることでいつまでも若さと美しさを保ちましょう。
ハーブティーの愉しみ方
ハーブの持つ癒しの力が何より効果的に発揮されるよう、次のポイントをお守りください。
- 100℃の熱湯で、ふたをして3分以上抽出します。
1人分(約150mL)につき、ハーブは軽くひとつまみ(ティースプーン1杯程度)を使います。熱湯を注いだら揮発性の有効成分を逃さないため、必ずふたをします。葉や花などの柔らかい部位は3〜5分抽出しますが、ダンディライオンなどの根や種子、実などの固い部位は5〜10分程度抽出するか、鍋を使ってとろ火で煮出します。
- 1日に2〜3回飲みます。
ハーブの有効成分は水溶性であるため、血液にのって体内を巡った後、速やかに尿中に排出されます。したがって1回に多量に飲用するよりも、あまり時間を空けずに補給するのが効果的です。体内への吸収が良いのは食前の飲用ですが、胃に刺激を感じる場合は食後に飲用するのがよいでしょう。
- 香りを楽しみながら、ゆっくりと飲みます。
ハーブティーから立ちのぼる香りは心身にリラックス効果をもたらします。また、口の中にゆっくりと含むことで、有効成分の一部を舌下の毛細血管からも吸収させることが可能です。
ハーブティーの保存上の注意
密封容器に入れ、冷暗所に保管してください。6ヶ月から1年程度で飲みきってください。退色が進んだものや香りが薄くなったものは、入浴剤などに利用してください。
妊娠中の方へのご注意
妊娠中はブラックコホシュ、サフランなどのハーブティー、またはサプリメントのご使用はお控えください。
乳幼児向けのハーブ療法
- エルダーフラワー
風邪のひき始めや鼻水、鼻づまりに。
- ジャーマンカモミール
風邪や腹痛、落ち着きのない時や寝つけない夜に。
- リンデン
風邪のひき始めや寒気を感じた時に。
- ネトル
アトピーやぜんそくなどのアレルギー体質に。
- ローズヒップ
風邪の予防に。
- カチャマイ茶
寝つけない夜やアレルギー体質に。